日本:「プラスチック大阪」を振り返って-プラスチックへの印刷で、Openair®プラズマがすぐれた接着力を証明

日本プラズマトリートは、今年10月5日~7日、西日本地方の中心地域・関西にある国際都市・大阪の国際展示場「インテックス」で開催されたプラスチック見本市「プラスチック大阪」に初めて出展し、大きな成功を収めました。

関西は、東京以外で最も重要な経済圏と目されている地域です。日本で古くから「関西を見よ。そうすれば、やがて日本中で売り出されるものが分かる!」と言われている通り、外国企業の間でも、日本市場に新製品を導入する際のテスト市場として注目を集めています。「プラスチック大阪では、プラズマテクノロジー“Openair®プラズマ”と“PlasmaPlus®”の知名度を特に西日本で高めよう、という目標を達成することができました。この前処理方法をプラスチックに適用して得られるすばらしい効果を、潜在顧客に十分、納得していただけたと思います」と、日本プラズマトリート株式会社の小林淳・代表取締役社長兼CEOは語っています。

プラスチックへの印刷

見本市出展にあたって、小林社長とブースチーム(プラズマトリート東京本社と大阪支店)が重点を置いたのは、印刷前にプラスチックに施すプラズマ前処理です。ブース訪問者には、Openair®プラズマがパッド印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、それにインクジェット印刷やUVデジタル印刷など、現行のあらゆる印刷方式に適用できることを知っていただけました。プラズマ方式を用いれば、プライマーを使わずにインクを印刷し、接着させることが可能になり、印刷困難なプラスチック表面でも、長期にわたる接着機能を確実に維持できます。インクの明瞭度など、印刷全体のクオリティを改善するばかりでなく、印刷の経年劣化に対する耐性や、処理・風化に対する耐性を高める効果もあります。

プラズマライブ

最も注目を集めたのは実演です。ブース訪問者は、Openair®プラズマで前処理すれば印刷インクがどれほどしっかりと接着するか、自分自身で剥離テストを行って、実感することができました。印刷前にまず、ポリプロピレン製の箱の表面をOpenair®プラズマで前処理し、裏面は処理しないままにしておきます。続いて、ドミノA320iプリンタを使用して、インクジェット方式で両側に同じテキストを印刷しました。テストは、透明な粘着テープを用いて行いました。まず未処理の印刷面に、それからプラズマで前処理した印刷面に、テープを貼ったのです。剥離テストの結果は明白でした。プラズマ処理した側の印刷インクがプラスチックに完璧に接着しているのに対し、処理していないポリプロピレン表面の文字は剥がれて、粘着テープに移ってしまうのでした。

結果は一目瞭然:プラズマ処理した側の印刷インクがプラスチックに完璧に接着しているのに対し、処理していないポリプロピレン表面の文字は剥がれて、粘着テープに移ってしまう(写真:プラズマトリート社)

疎水性プラズマコーティング

もうひとつの重点テーマも、大勢の訪問者の関心を集めましたが、それは電子部品に疎水性ナノコーティングを施すPlasmaPlus®の最新の開発状況です。これは、プラズマトリートとフラウンホーファーIFAM(ブレーメン)が開発したテクノロジーであり、これにより機能性コーティングが大気圧下で、わずか数ミリ秒で可能になります。日本プラズマトリートはこの技術の紹介のため、電子産業向けに、プラズマコーティングしたプリント基板の実験室用サンプルを展示しました。

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