日本の「オートモーティブワールド」は、車の最新技術をめぐる国際的イベントの中でもとりわけ重要な位置づけにあります。このイベントは複数の見本市で構成され、そのひとつである「クルマの軽量化技術展」に1月、日本のプラズマトリート・チームが出展して大きな成果を収めました。
プラズマトリート・チームがこの見本市で紹介した中で最も重要な新技術は、最新世代のプラズマコントロールユニット、PCU-Mです。これはコンパクトなハイテク装置で、ノズル専用コンポーネント内に広範囲なプラズマコントロール機能をまとめています。例えばこのユニットでは、プラズマの現在の密度と電力を測定し、ノズルを事前に選択し、あるいは回転ノズルの回転数を制御・監視できます。これ以外にも多数の機能があるほか、電圧や周波数などのパラメーターが設定できます。
"Plasma LIVE Lab" は今や、世界の至る所でプラズマトリートの見本市出展に不可欠な存在となりました。「オートモーティブワールド」では、さまざまなプラズマシステムで各種テストが行えるよう、8種類の材料のテストピース(ステンレス、チタン、アルミニウム、ガラス、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、シリコーンゴム)を用意しました。
一枚のテストピースを使ってユニークな実演が行われました。マーケティングアシスタントの村山実沙子が、たった4つの作業手順でできる「接着剤を用いない接合」を披露し、訪問者を驚かせたのです。具体的には、シリコーンゴム(SR)製テストピースの一部をプラズマの活性化効果のみを利用して接合しました。村山実沙子はOrigamiの技を使い、テストピースをなんと小さなハート型に変身させたのです。このクリエイティブなマーケティングアイデアは、絶大な効果を発揮しました。業界関係者の注目を浴び、ハート型サンプルは各実演後、瞬く間に持ち去られてしまうのでした。