第1回FPC技術会議 – 導電技術と能力の結集

5月にビーレフェルトで第1回FPC技術会議が開催され、革新的な「Fine Powder-Coating」テクノロジーをめぐり、2日間にわたる討論が行われました。その際、プラズマトリート社のマーケットマネージャーWinfried Meyerの指揮のもと、コーポレーションパートナーのプラズマトリート社、ecoCOAT社、フラウンホーファーISTは、産業・研究分野の代表者を迎えました。

この革新的テクノロジーには大きな関心が寄せられました。自動車メーカー、接着剤・粘着テープメーカー、パワーエレクトロニクス、金属加工業、プラスチック部品製造業、医薬技術、造船といった分野からおよそ40名が、会議に参加するためビーレフェルトを訪れました。2日間にわたる会議の目的は、まだ歴史は浅いながらもプラズマメタルパウダーコーティング方式が高い有効性と経済性を備え、製品への適用にほぼ無限の可能性が存在することを認識してもらうことでした。

FPCは、例えばプラスチックの導電化や金属の耐摩耗化を可能にする、未来を拓くテクノロジーです。このテクノロジーは既存のシステムにも組み込み可能で、処理速度が高く、狙った箇所にピンポイントでコーティングできます。また、従来の低圧プラズマ方式と溶射プロセスの中間に位置しますが、Openair®プラズマテクノロジーの特性により、溶射プロセスとは異なり、コーティング時の熱負荷はきわめて小さくなります。FPCは被膜を合成する際に、湿式化学物質や環境を害する接合剤・溶剤を一切使用しないことから、プロセスが安定した、環境に優しい方式であると言えます。

さらに小規模および大規模のいずれのシステムにも適しています。

コーポレーションパートナーの協力関係は、ユーザーにとっては「能力の結集」を意味します。プラズマエキスパートのプラズマトリート社が、プラズマノズルテクノロジーの開発と大気圧プラズマシステムの構築で20年を超える経験を誇る一方、ドイツ南部のアラースハウゼンに本社を置くecoCOAT社はコーティングパウダーとパウダー搬送システムおよび、プラント建設のスペシャリストです。さらに、チーム第3のパートナーはドイツ有数のプラズマコーティング研究施設である、ゲッティンゲンのフラウンホーファー被膜・表面技術研究所(IST)のプラズマ・フォトニクス応用センター(プラズマ・粉体技術(APP)作業グループ)です。

会議の終わりに参加者全員がビーレフェルトからほんの数キロの距離にあるシュタインハーゲン新本社のプラズマトリート応用センターを見学しました。プラズマライブショーに引き続き座談会が行われ、プラズマトリート社が開発したさまざまな技術と産業への実用化について、熱いまなざしが注がれました。

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