革新的な研究のための新しいスペース フラウンホーファー生産技術・応用マテリアル研究所 IFAMがブレーメン・テクノロジーパーク内に新研究棟を竣工

プラズマトリート社とブレーメンのフラウンホーファー生産技術・応用マテリアル研究所 IFAMは長年に渡り共同開発を行っています。6月24日、フラウンホーファーIFAMは新しい研究棟の竣工で記念講演を行いました。

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約6,200㎡の敷地に備えられた最新の実験室と設備が研究者に未来に貢献する研究・開発のための更なる場所を提供します。ドイツの国と州から出資されたこの建物によって研究機関は、現在研究中の重要ポイントや将来性のあるテーマに的を絞った研究などを更に広げていくことができます。そして、表面技術の研究分野においても、この新しい研究棟の恩恵を享受することになります。研究関連の増設では、洗浄と前処理の実演センターや新しいラボの「電子化学と腐食保護」や「表面のインラインモニタリング」などが挙げられます。それら技術設備に10㎡の機能的ナノコンポジットコーティングのパイロット機が加わります。

1997年よりプラズマトリート社とフラウンホーファーIFAMは、大気圧プラズマ技術を使った表面の洗浄、活性、機能性コーティングの分野において共同で研究・開発を行っています。最近の共同開発の例としては、BMBF(ドイツ連邦教育研究省)がカッセル大学で5つのパートナーと共に進めているプロジェクトProStaRがあります。このプロジェクトの目的は、自由にシリアル化できる電気駆動のステーターと電極パッケージの製造における生産技術の開発です(www.projekt-prostar.de )。

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2. Dr. Alexander Knospe, Plasmatreat GmbH (左) と Dr. Ralph Wilken, Fraunhofer IFAMは記念講演でプラズマ技術の応用を紹介

記念講演ではDr. Alexander Knospe(ドイツ・プラズマトリート社 イノベーション部長)氏がDr. Ralph Wilken(フラウンホーファーIFAMプラズマ技術・表面部長)氏と一緒に、「軽量構造材の加工におけるプラズマ技術の応用」というテーマで講演を行いました。繊維強化プラスチックの研究分野にとってIFAMの研究スペース拡大は特に重要です。広いスペースが新しい次元での将来実現可能な装置を可能にし、それにより材料と加工プロセス、特に航空、自動車、風力発電産業における新しい方法での考え方やコンセプトを発展させることができます。新しい研究棟では、昨年新設された部署の「電気駆動」部も専門的な研究を進めます。こちらの研究では、エレクトロモビリティの更なる開発、特に性能 の向上、駆動システムのプロトタイプの開発とハイブリッド電気自動車への導入に焦点を当てます。その他には、環境に配慮した電解液を使わない固形燃料電池 の開発と「次世代バッテリーの新しいソリューションの発見」というテーマでの研究も新研究棟で行われます。このような研究は両方の工業分野、そして大気圧 プラズマテクノロジーにとっても大きな意義をもたらすでしょう。

 

すべての画像: Fraunhofer IFAM

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