連邦教育研究省(ドイツ): PlasmaPlus®バリアコーティングによる電子部品の選択的腐食保護

PlasmaPlus®バリアコーティングによる電子部品の選択的腐食保護

ドイツ連邦教育研究省の資金援助を受けた共同プロジェクトProtect-Selectの下、Siemens、Epcos and Infineon、Fraunhofer Institute for Manufacturing Technology and Advanced Materials、及び設備製造者としてのドイツ・プラズマトリート社が集結しました。

その目的は、電子部品に、薄くて長期間に渡って安定した選択的腐食防止コーティングを施し、腐食や極限的な気候条件から保護することです。しかも、これを経済的で資源を有効利用した方法によって実現します。こうしたコーティングは、PlasmaPlus®による大気圧でのプラズマポリマー化処理によって実現されました。

出発点

気候の影響から選択的保護コーティングを電子装置や電子部品に施すことは、幅広い製品の信頼性にとって最も重要な点です。現代の乗用車の不具合の半数近くは、気候による電子部品の劣化、及び腐食によるものです。湿度、化学薬品、有毒ガス、更に極限的気温からの保護は、こうしたシステム不具合を防止するための必須条件です。

こうした案件には、現在主に塗料、ポリマー化合物、またはゲル(シリコン)によるコーティングで対応しています。しかし、コーティング剤の使用には労力と時間がかかるため、経済性と生態系への影響という意味で限界に達しています。通常の溶媒ベースのシステム(VOC)のコーティングは、比較的厚く、選択性が限られています。保護コーティングの種類により、熱を発散しない、湿気を吸収しない、コーティングの剥がれ、センサーの感度悪化等、更なる欠点が露見します。

成果

共同プロジェクトProtect-Selectは、Openair-Plasma®テクノロジーを使った電子部品の新コーティング処理の開発に成功しました。PlasmaPlus®処理を適用することにより、薄くて透明かつ断熱効果のあるプラズマ-ポリマー老化防止コーティングを施し、電子装置、中でも印刷された回路基板の選択的保護も可能となります。薄いコーティングの強力なバリア効果により、製品寿命と製品安全性ばかりでなく、大幅なコスト削減が実現します。

このプロジェクトは「Smartplas」と「Mikroplas」、及びプロジェクト参照番号13N9244~13N9248に基づき、ドイツ連邦教育研究省の資金援助を受け、プロジェクト推進者のデュッセルドルフVDI テクノロジーセンターによりサポートを受けました。

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